■パリのメトロ 乗り方ガイド
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RERについて

RER車体このサイトで主に取り上げている、パリ市交通公団(RATP)が運営するMétro(メトロ)とは別に、パリにはもう一つの地下鉄があります。
フランス国鉄(SNCF)が運営する 高速郊外鉄道「RER」(エール・ウー・エール)です。

路線図では、メトロよりもやや太い線で表示されます。線の名称はアルファベット(A線〜E線)です。各線とも途中で枝分かれしていて、支線はそれぞれアルファベット+数字であらわされます(A1、A2、B1など)。

メトロとの違い・特徴

RERでは、改札を出る時に切符の回収があります。
メトロと違って、出るときにも自動改札に切符を通す必要があります。

RERはメトロと比べて、駅と駅の距離が長いです。そのため、スピードもあります。
市内で比較的長距離を移動したい場合には、メトロを使うより便が良いことがあります。自分の宿泊先や目的地がRERの駅に近い場合なども上手く利用しましょう。

RERはパリ市内から郊外までつながっています。たとえば、パリからヴェルサイユに行くこともできますし、シャルル・ド・ゴール空港に行くこともできます。

*参考:外部サイト→ メルシーパリ.ネット「パリからヴェルサイユ宮殿への行き方 まとめ」

メトロからの乗り換え

パリ市内であれば、メトロの切符と同じものが使えます。メトロからの乗り換えもできます。
パリから出る場合は、目的地までの切符を買います。

市内でメトロからRERに乗り換えて郊外へ出る場合は要注意。いったんメトロから出て、目的地までのRERの切符を買って改めて入場します。
乗り越し精算という概念はないので、目的地までの切符がないと、超過料金+罰金を請求されます。


治安注意

一般的に、RERは治安が悪いと言われます。安い運賃で長距離を移動出来る手段のため、物騒になりがちということだと思います。
中には、にぎやかな駅もありますが、薄暗いホームで人影まばらという駅も多いです。車内は落書きだらけでゴミが散乱。メトロでも同じような状況が見られますが、より荒れている印象があります。特に早朝や、夜遅くは危険度が増すと言われています。海外旅行自体が不慣れな方は、他の交通手段を検討した方が良いかもしれません。

RERホーム RER車内
■薄暗いホーム(昼間です) ■車内の様子(これくらいならキレイな方です)


実際のところ、RERは怖いのか?

管理人が初めてRERを利用したのは、4回目のパリ滞在時です。「RERは治安が悪い」という評判に恐れをなし、初回から3回目までは避けていました。市内の移動にはメトロだけで十分でしたし、郊外に出るときも、あえてRERを使う必要はありませんでした。(CDG空港に行くにはバス、ヴェルサイユに行くにはSNCFを使いました。)


4回目のパリ滞在から帰国する際、初めてRER・B線を使って市内中心部からCDG空港まで移動しました。きっかけは、現地在住の日本人女性からのアドバイスでした。

・RERは危険だというけれど、私たちは特に気にせず、夜以外は日常的に使っている。
・運賃が安い。
 市内中心から空港まで、タクシーで約50€、バスとメトロを乗継いで約15€。RERなら10€以下。
・タクシーやバスは渋滞の可能性があって時間が読めない。
 RERなら渋滞の心配はないし、所要時間そのものが短い。(*ただしストの可能性はあり。)

この意見を聞いて、「なるほど、じゃあ今回はRERにチャレンジしてみよう!」と思いました。そのときの滞在先が、RER・B線の駅に徒歩で行ける場所にあったことも、後押しする理由になりました。

RER車内実際に乗ってみたところ、何のトラブルもなく無事に空港まで行けました。私と同じように空港に向かう観光客も見かけましたし、一般の会社員らしきフランス人も利用していました。あれほど怖がって避けていたのは何だったのか、と少し拍子抜けをしたような気がしました。

ただし、確かに雰囲気はあまり良いとはいえないものでした。車内あちこちにゴミの塊があったり、窓枠がほこりで白っぽくなっていたり、シートが刃物のようなもので裂かれていたりしました。具体的に怖い経験をしたわけではありませんが、安心で快適とまでは言えないと思いました。

「パリは美しくキレイな街」というイメージを持って渡仏する人は、その汚さにほぼ間違いなくがっかりすると思います。危険かどうかは時と場合による、と言ったところでしょうか。

 

一度利用してからは、その後の滞在でもたびたび利用しています。以前は、RERは無いものとしてメトロでのルートしか考えていませんでしたが、今では手段のひとつとして、メトロとRERで比較しながら移動ルートを検討するようになりました。

前述の女性の話にもあったように、一般のパリの人々も使っているので、必要以上に怖がることはありません。また、危険が伴うのはRERに限ったことではなく、他のどの移動手段を選択しても 100%安全ということはありません。
しかしそれでも、私自身はメトロやSNCFの方が安心感があるように感じます。これまで何か危険な目に遭ったことはないにも関わらず、RERは雰囲気が怖いという印象が今もあります。

私の個人的な見解としては、2~3日位の短いパリ滞在なら、RERは避けた方が無難かと思います。市内だけの移動であれば、メトロでカバー出来ます。
ビジネスや留学などでしばらく滞在するならいずれ使うことになるでしょう。
どちらにしても、最初の段階では、他の手段では行けない場所ならやむを得ませんが、そうでないなら、あえてRERを使うこともないと思います。


最終的にRERをおすすめできるかどうかは、その人の旅の慣れ具合、緊急時の判断力、危機回避能力によって違ってきます。ご自分の経験と性格を考慮の上、利用を検討してください。


空港までの道のり

管理人が実際に、RERで市内から空港まで移動したときの様子です。
混雑時は撮影を控えましたが、だいたいこのような感じです。


RERホームRER・B線 「SAINT-MICHEL NOTRE-DAME」
(サンミシェル ノートルダム駅)から乗車。
ホームの表示。
出口や、メトロ乗り換えの案内などがある。
両隣の駅名の表示がないのは、メトロと同じ。

RERホーム行き先・停車駅案内の見方も、基本的にメトロと同じ。

RERホーム車体は、メトロより大きくがっちりした感じ。

RERホーム車内の様子。まだすいている。
このあと、北駅を通過してから混雑してきた。

RERホームドアの上に停車駅の案内。乗り換え可能なメトロの番号や、ゾーンの表示もある。

空港はB3線の終点。
途中でB5線と分かれるので、乗車の際は間違いないように。

RERホームドアの開閉ボタン。降りる人が押す。
これもメトロと同じ。

RERホーム空港に到着。案内に沿って、まずは出口、その後ターミナルを目指す。

RERホーム改札出口。RERは、出口にも改札があり、切符を回収する。
 
* * *

この時は、平日の午後3時頃、女性一人での利用でした。上にも書きましたが、滞在先から徒歩でRER・B線の駅に行けたことが、RER利用の決め手になりました。 もし、RER・B線の駅まで、メトロを乗り継いで行く必要があったなら、使わなかったかもしれません。スーツケースを引きながら、乗り換えのために階段の昇り降りをするのはけっこう大変です。スリに狙われるのも、大荷物を抱えている時が多いと聞きます。

このページでは、危険な面を強調する書き方になってしまいましたが、速くて安価で便利という良い面も確かにあります。色々な条件を考慮したうえで、利用を検討してください。






 
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